HP200LX や Massif II といった AT 互換機の DOS 環境で PPP を使うには EtherPPP という PPP ドライバを使うのが定番ですが、これは packet driver の一種なのでこの上で gn を動作させることができます。 docs.jp/dos/packet も併せてご覧ください。 1.動作環境 gn を実行するためには以下の環境が必要です。 (1) EtherPPP Ver1.9.49β 以上が必要です。archie でヒットする EtherPPP で見 る場合は 53810 バイトのものを使用してください。 (2) EtherPPP が動作する環境 PC-AT 互換機 (PC-98 シリーズなどでは動作しません) モデム (3) リプライメイルを送るための smtp サーバ (4) ユーザ認証を行なうための pop サーバ (5) name server (6) ニュースサーバ これらについては docs.jp/dos/packet を参照してください。 現在、動作が確認できているのは(過去のバージョンで確認したものを含む) Massif II (DOS/V化) + EtherPPP 1.9.49β です。 2.コンパイル環境 3.コンパイル docs.jp/dos/packet を参照してください。 4.実行 (1) EtherPPP をインストールし、config.ppp, dial.ppp を作成します。 詳しくは EtherPPP 附属のドキュメントを参照ください。 << config.ppp の例>> ppp trace 0 ppp pap user sakanaga ******* <-- **はパスワード ppp quick ppp lcp open << dial.ppp の例>> recv 1000 send "at&c1&D2&W\r" <-- 適当なモデムの初期化が必要です recv 3000 "OK\r\n" send "atdt075-***-****\r" <-- 本当のTelは伏せます recv 20000 (2) wattcp.cfg を作成します。 詳しくは Waterloo TCP ライブラリに附属のドキュメントを参照下さい。 なお my_ip= は通常ダイアルアップIP接続の場合 00.00.00.00 として おき、接続の際表示されたアドレスを入れる必要があります。 << wattcp.cfg の例>> hostname = Massif my_ip = 00.00.00.00 <-- DialUpの場合 netmask = 255.255.255.0 nameserver = ***.***.***.*** <-- 本当のIPは伏せます gateway = ***.***.***.*** domainlist = "kyoto-inet.or.jp" SOCKDELAY = 20000 <-- 極端ですが :-( (3) set wattcp.cfg=dir を実行します。 (4) EtherPPP をロードします。 ppp /p 0x62 /d script D-mail には setmyip.com (標準出力からIPアドレスを読んで wattcp.cfg に書き込むプログラム) があるので,実際は ppp /c 2 /p 0x62 /d script | setmyip とすると良いでしょう。 # /c 2 は COM2 の指定です。Massif II の内蔵モデムは COM2。 (5) 画面が25行でない場合、行数を環境変数 LINES に設定します。 (6) name server がない場合、もしくは各種ホストが name server から 引けない場合は hosts を作成し、そのディレクトリを 環境変数 hosts に設定します。 set hosts=dir (7) gnrc と環境変数 実行前に環境変数 HOME にホームディレクトリを設定し、そのディ レクトリに gnrc を置きます。 gnrc はあらかじめ正しく設定しておきます。 (8) gn を実行します。 (9) EtherPPP の常駐を解除します。 termin 0x62 以上の操作はバッチファイルに記述しておくと良いでしょう。 5. その他 シリアル回線など遅い回線を使用している場合、突然接続が切られて しまうことがあります。頻繁に切られてしまう場合は wattcp.cfg に SOCKDELAY=1200 と書いてタイムアウトになるまでの時間を長め(デフォルトは30秒) にしておくと改善する場合があるようです。 Massif II の DOS/V 化については NIFTY-Serve FSNOTE MES14 を ご覧ください。 Copyright (C) sakanaga@pln.kyoto.omronsoft.co.jp Copyright (C) yamasita@omronsoft.co.jp Jul.25,1996 著作権は放棄しません。ただし、営利目的以外の使用/配布に制限は設けません。
オムロン ソフトウェア 技術開発部
山下 康成
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