Crynwr Packet Driver は、ほとんどのネットワークボードをサポートしてい るので、ほとんどの PC で gn は動作することになります。(ほんまかいな) また、ODI 上に Packet Driver API を実現する ODIPKT というドライバも あるため、NetWare と共存することもできます。 1.動作環境 gn を実行するためには以下の環境が必要です。 (1) Crynwr Packet Driver が動作する環境 例1: PC-AT 互換機 ネットワークボード パケットドライバ 例2: PC-AT 互換機 ネットワークボード ODI ODIPKT.COM なお、gn が利用している Waterloo TCP ライブラリは、PC-AT の BIOS を利用している(ような)ので PC-98 シリーズなどでは動作し ません。 (2) リプライメイルを送るための smtp サーバ サーバ上で、sendmail がデーモンとして動作していなければなりません (3) ユーザ認証を行なうための pop サーバ MS-DOS 上にはユーザという概念がないため、ユーザ認証を行なうた めに pop プロトコルを使用しています。 (gnrc で AUTHSERVER を指定しない限り)smtp サーバと同じマシン を pop サーバとして利用します。 デフォルトは pop3(110) となっています。pop2(109) を使う場合は、 configur 実行時の OPTCFLAGS として、/DAUTH_POP2 を付加します。 (4) name server Waterloo TCP ライブラリはデフォルトで name server を必要とします。 name server がなくても、ローカルに hosts を持つことも可能です。 configur 実行時の OPTCFLAGS として、/DNO_DNS を付加します。 (5) ニュースサーバ :-) 現在、動作が確認できているのは(過去のバージョンで確認したものを含む) PC-AT 互換機 + 3Com 3C509 + Packet Driver + MS-C 6.00A PC-AT 互換機 + 3Com 3C509 + ODI + ODIPKT 3.0 + MS-C 6.00A PC-AT 互換機 + EAGLE NE2000 + Packet Driver + MS-C 6.00A PC-AT 互換機 + D-LINK DE-600 + Packet Driver + MS-C 6.00A J-3100SS001 + CONTEC C-NET(DB) + ODI + ODIPKT 1.2 + MS-C 6.00A MAXY NOTE + Xircom Pocket Ethernet Adapter II + pe2pktdr.com GATAWAY2000 HB486DX2 + D-LINK DE-600 + Packet Driver + VC++1.0 GATAWAY2000 HB486DX2 + D-LINK DE-600 + ODI + ODIPKT 1.2 + VC++1.0 です。 2.コンパイル環境 (1) コンパイラ MS-C 6.00A(以降?) (2) ライブラリ gn のコンパイルには、Waterloo TCP ライブラリが必要です。 私は、ftp.hitachi-sk.co.jp(133.107.1.2) の /pub/msdos/network/wattcp/mscwattcp.zip.Z を 取り寄せ、使わせていただいています。 # .Z なのに、実は compress されていなかったりします。 archie でヒットする mscwattcp.zip には ・184373 バイトのもの ・547891 バイトのもの が有りますが、gn のコンパイルには、どちらかが必要です。 前者(184373 バイトのもの)の方が新しいようです。 3.コンパイル (1) 何らかの方法で全ソースを DOS 上にコンバートします。 ソースファイルの漢字コードは、EUC のままでも、SHIFT-JIS に変換 しても、どちらでも構いません。 ただし、全ファイルのコードを統一しておかなければなりません。 (2) 184373 バイトの mscwattcp.zip を使用するなら copy mkfiles\dos\newwattc.ms6 src\makefile を、 547891 バイトの mscwattcp.zip を使用するなら copy mkfiles\dos\wattcp.ms6 src\makefile を 実行します。 #さらに新しいのが出たら、どうするんだろう。 (3) nmake configur (4) configur WATTCP の指定では Waterloo TCP ライブラリのあるディレクトリを 指定します。 name server がない場合、もしくは各種ホストが name server から 引けない場合は OPTCFLAGS で /DNO_DNS を指定します。 (5) nmake gn.exe, gnspool.exe が作成されます。 4.実行 gn を実行するためには Crynwr Packet Driver が動作していることが必要です。 (1) wattcp.cfg を作成します。 詳しくは Waterloo TCP ライブラリに附属のドキュメントを参照下さい。 wattcp.cfg の例:決してこのまま使わないで下さい。
print="Waterloo WATTCP Configuration File for hsl091" my_ip=133.122.6.91 netmask=255.255.255.0 nameserver=133.122.6.40 nameserver=133.122.6.23 gateway=133.122.6.40 domainslist="slab.kyoto.omronsoft.co.jp"
(2) set wattcp.cfg=dir を実行します。 dir には、wattcp.cfg の存在するディレクトリを指定します。 (3) Crynwr Packet Driver をロードします。 (4) 画面が25行でない場合、行数を環境変数 LINES に設定します。 DOS/V の場合は configur 時の OPTCFLAGS に /DDOSV を指定してコ ンパイルすると V-Text 対応になります。 (5) name server がない場合、もしくは各種ホストが name server から 引けない場合は hosts を作成し、そのディレクトリを 環境変数 hosts に設定します。 set hosts=dir (6) 変数 実行前に以下の環境変数を設定します。 HOME: ホームディレクトリ USER: アカウント名 NAME: 本名 (7) gn を実行します。 (2)-(6) は autoexec.bat に記述しておくと良いでしょう。 5. その他 シリアル回線など遅い回線を使用している場合、突然接続が切られて しまうことがあります。頻繁に切られてしまう場合は wattcp.cfg に SOCKDELAY=60 と書いてタイムアウトになるまでの時間を長め(デフォルトは30秒) にしておくと改善する場合があるようです。 Copyright (C) yamasita@omronsoft.co.jp Feb.25,1997 著作権は放棄しません。ただし、営利目的以外の使用/配布に制限は設けません。
オムロン ソフトウェア 技術開発部
山下 康成
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