玄箱:最初の一歩


分解

マニュアル通りというか、LinkStation と同じようにというか、 分解する。
LinkStation とは、リアパネルがねじで止められていない事が 違うぐらいであとは同じ。
いかにも”白い箱を黒く塗りました”って感じで、 スプレーがはみ出した(?)あともある。
そういえば、横置き用のゴム足もなし。

HDD の接続

そのへんに転がっていた FUJITSU M1614TAU (1.1GB) を接続する

電源投入

家庭内 LAN に接続し、電源ON。
LinkStation で DHCP サービスをしているので、 家庭内 LAN のアドレスが付与されるはず。

付属CDの中身

Windows PC に付属の CD をセットする。
Autorun にはなっていない、普通の CD である。

マニュアルには「Setup.exe を実行します」と書いてあるのに、 KuroBoxSetup.exe しかない。

その他、
binary/
license/
source/
image.zip
image_version.txt
が収められている。

ちなみに image_version.txt には

VERSION=1.00
と書かれている
そのうち、ゆっくりハックしよう。

セットアップ失敗

CD トップの KuroBoxSetup.exe を実行

LinkStation の DHCP からアドレスをもらって、 きちんとした IP アドレスが付いている。
なのに「セットアップ開始」をクリックすると、 「KURO-BOX とパソコンのネットワークが違う」うんぬんぬかしてきた。
PCのどこからアドレスを取ってきてるのやら。 どうも VMWare が作った仮想 NIC のアドレスを見ているようである。

仕方がないので、VMWare を入れていない PC から セットアップを行うことにする。

再度セットアップ:また失敗

VMWare を入れていない PC からだと、セットアップが始まった。 ところが「セットアップに失敗しました」と。
DISK 容量が足りないのか?。 ダイアログに DISK 容量を表示しているのだから、 足りないのであれば警告してくれればいいのに。

DIAG LED が点滅して、再度KuroBoxSetup.exe を実行しても、結局失敗。 違う HDD を試すことにする。
でも、、、電源 SW を3秒押しても落ちない。コンセントを抜くことにする。

3度目の正直

家の中でつぶしても良い HDD を探したが、2GB 以上だと、、、
以前コールドスタンバイ機に使用していた ACCTON のブック型 PC から HDD を抜いてくることにした。 この HDD は Seagete の Medarist 17242。17GB の容量である。

この HDD を接続してのインストールは、特に問題なく終了した。 電源 SW の3秒押しでも、問題なく停止した。

Web のセットアップにアクセス

LinkStation の Web による管理は、 もうずいぶん前に実行したきりなので、すっかり忘れていて、 どう変わっているのか良くわからない。

管理画面のトップに時刻が出るのだが、

2004/01/05 13:18:55
と出ている。マニュアルには
デフォルト設定
時刻 2004年1月1日
と書かれている。
ということは、この玄箱は、生後5日目ということになる。

管理者パスワード

Web での管理パスワードをつける。
LinkStation では、このパスワードが生で(暗号化されずに平文で) 某所に保管されていたのだが、玄箱はどうなっていることやら。

いよいよログイン

PC から telnet でログインする。
root で、マニュアルに書かれているパスワード通りでログインできた。

真っ先に先ほどのパスワードの確認。
LinkStation と同じところに同じように平文で書かれている。
失格。Vine 化決定。

ファイルシステム

root@KURO-BOX:~# df
Filesystem           1k-blocks      Used Available Use% Mounted on
/dev/hda1              2063504    103580   1855104   6% /
/dev/hda3             14255188     32836  14222352   1% /mnt
2GB もの / があるくせに、たった 100MB ほどしか使ってない。
こんなんなら、もっと小さな HDD にインストールさせろよな。
root@KURO-BOX:~# fdisk /dev/hda

The number of cylinders for this disk is set to 2096.
There is nothing wrong with that, but this is larger than 1024,
and could in certain setups cause problems with:
1) software that runs at boot time (e.g., old versions of LILO)
2) booting and partitioning software from other OSs
   (e.g., DOS FDISK, OS/2 FDISK)

Command (m for help): p

Disk /dev/hda: 255 heads, 63 sectors, 2096 cylinders
Units = cylinders of 16065 * 512 bytes

   Device Boot    Start       End    Blocks   Id  System
/dev/hda1             1       261   2096451   83  Linux
/dev/hda2           262       293    257040   82  Linux swap
/dev/hda3           294      2096  14482597+  83  Linux
ハードディスクのパーティション構成は、
/dev/hda1 が / ファイルシステム
/dev/hda2 が swap
/dev/hda3 が /mnt と、LinkStation とまったく同じ。
これだと、 Vine インストールキット for LinkStation HD-HLAN シリーズ がそのまま使えそう。

そういえば、RAM DISK がマウントされていない。

固有のコマンド

root@KURO-BOX:~# which ap_servd
/usr/sbin/ap_servd
root@KURO-BOX:~# which ppc_uartd
/usr/sbin/ppc_uartd
このあたりも LinkStation と同じ。
LinkStation HD-HLAN シリーズと玄箱とはソフトウェア的にコンパチに見える。

カーネル、カーネルモジュール

root@KURO-BOX:~# uname -a
Linux KURO-BOX 2.4.17_kuro-box #1 2004年 2月 9日 月曜日 16:29:04 JST ppc unknown
root@KURO-BOX:~# ls /lib/modules/
2.4.17_kuro-box
カーネルは、少なくとも名前だけは LinkStation と異なる。
 BUFFALO Link Station をハックしよう  → Vine 化
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