Copyright (c) 1996 檜原 泰雄0. はじめに この文書はMHとgnspoolを組み合わせてオフラインで書いたメールを 送信する方法について紹介しています。sendmailは設定が難しいので、 より簡単な方法で済ませたいとか、既にあるgnの環境を流用したい とかいう人に向いています。ここで述べているのは一例に過ぎません ので適当に応用してください。また、MHおよびgnについてある程度の 知識を持っていることを前提にしています。 1. 仕組み MHはsendmailを直接あるいは間接的に呼び出してメールを送信します。 そこで、偽sendmailを用意してMHが送信したつもりになったメールを gnspoolのスプールに溜めておければ、オンラインなときにgnspoolを 使ってメールを送信し直すことができます。 2. gnmailのコンパイル コンパイル環境によっては、標準では gnmail がコンパイルされるようになっ ていません。 コンパイルされない場合は、gnmail.cをコンパイルして適当なディレクトリに インストールしてください。例えば/usr/local/sbin/gnmailなどです。 3. MHまわりの設定 MHはconf/MHを「mts sendmail」または「mts sendmail/smtp」として 構築します。どちらにしたかにより必要な設定が変わってきます。 3-1. mts sendmailのときの設定 MHからgnmailを子プロセスとして起動してメールを送信させます。 /usr/local/lib/mh/mtstailorを編集して「sendmail:」の行をgnmailを インストールした場所に書き換えてください。例えば、 sendmail: /usr/local/sbin/gnmail などとします。 3-2. mts sendmail/smtpのときの設定 MHからinetd経由でgnmailを呼び出してメールを送信させます。 /etc/inetd.confを編集してsmtpのポートから「gnmail -bs」が呼び出さ れるようにします。例えば、 smtp stream tcp nowait gn-user /usr/sbin/tcpd /usr/local/sbin/gnmail -bs などとします。gn-userのところはgnspoolを実行するときのユーザーと 合わせておくと良いでしょう。 この設定では、MH以外からもメールが送信できてしまう可能性があり ますので、デーモンなどからの不要なメールを外部に送らないように 注意することが必要です。 8. おわりに この文書の著作権は放棄しませんが、営利目的以外の使用/配布は制限しませ ん。この文書の内容は完全に無保証です。自分の責任で判断して利用してくだ さい。しかし問題点や改良点を見つけたら教えていただけると嬉しいです。 9. 謝辞 gnの山下@オムロンソフトウェアさん、この文書を作成するにあたって アドバイスや動作確認をしてくださったみなさん、ありがとうございます。
このドキュメントは、 ひばら@ソネットさま(yasasii@ca2.so-net.or.jp (Yasuo HIBARA))の ドキュメントを基に、山下が改変したものです。 10. mh-e と gnspool を組み合わせてメールを送信するには (setq mh-send-prog "/usr/local/bin/gnmail") を .emacs に書くと mh-e が gnmail にメイルを渡すようになります。 MH や mh-e の設定によってはうまくいかないかも知れません。 Copyright (C) yamasita@omronsoft.co.jp Mar.17,1998 著作権は放棄しません。ただし、営利目的以外の使用/配布に制限は設けません。
オムロン ソフトウェア 技術開発部
山下 康成
yamasita@omronsoft.co.jp