gn for MS-DOS の PC/TCP 4.0 版について



1.動作環境

gn を実行するためには以下の環境が必要です.

(1)	Allied Telesis PC/TCP 4.0が動作する環境
	例:
		PC-98 シリーズ
		(MS-DOSについては未確認)
		Allied Telesisネットワークボード
		Allied Telesisネットワークドライバ
		(pdのみ確認済み)
		Allied Telesis PC/TCP 4.0

(2)	ここに書いてない事項はpathwayを参考にされたい.

'94年7月現在、動作が確認できているのは,
	PC-9801NS(i386DX/12)(MS-DOS 5.00A) + PC/TCP 4.0
		MS-C 6.00A
	apricot XEN LS-II) + lsl + 82596odi(本体に付属)+
		PC/TCP ver4.0(odipkt + ethdrv)
	PC-9801RA(i386SX/20)(MS-DOS 5.0) + lsl + ipxodi +
		PC/TCP ver4.0(odipkt + ethdrv)

注意 PC/TCP 3.xx は,DEVICE DRIVERを組み込むように
なっているので動かない.

2.コンパイル環境

コンパイルには下記のコンパイラが必要です.

(1) MS-C 6.00A
	nmake,cl,link など,通常のコンパイルができる環境が必要です.

	MS-C でコンパイルした場合,640KB のメモリの制限から,多数のニュー
	スグループを購読するニュースサーバと接続した場合メモリ不足によ
	り正常に動作しない場合があります。docs.jp/dos/readme を参照のこと

(2) djgpp, Turbo-C, Turbo-C++, Borland-C++
	コンパイルおよび動作を確認していません.

(3) socket ライブラリ
	使用したライブラリは以下の通りです.
	PC/TCP Development Kit v2.3 for DOS/Windows

3.コンパイル

(1)	何らかの方法で全ソースを DOS 上にコンバートします。
	ソースファイルの漢字コードは、EUC のままでも、SHIFT-JIS に変換
	しても、どちらでも構いません。
	ただし、全ファイルのコードを統一しておかなければなりません。

(2) 	copy mkfiles\dos\pctcp4.ms6 src\makefile を実行します。

(3)	nmake configur

(4)	configur
	DIR の指定では socket ライブラリのあるディレクトリを指定します。

(5)	nmake
	gn.exe が作成されます。

4.実行

gn を実行するためには PC/TCPカーネル が動作していることが必要です。
詳しくはネットワークボードおよび PC/TCP software のマニュアルを参照して下さい。

5.確認事項・例など(path等は環境に依存するはず)

(1)	起動のための,gn-pctcp.batの例

	echo off
	set tmp=b:\comm
	set home=b:\comm
	set user=yamasita
	SET PCTCP=B:\PCTCP\PCTCP.INI
	b:\pctcp\pd -m:d0 -b:0d0 -i:5
	b:\pctcp\ethdrv
	b:\comm\gn
	b:\pctcp\inet unload
	b:\pctcp\pd -u
	SET PCTCP=
	set home=
	set user=resume-user
	set tmp=b:\msc

(2)	binary kit用のgnrcの例
	(最低,右項がYもしくはyで始まるものは各siteで設定のこと)

	TMPDIR		b:/comm
	SAVEDIR		b:/news
	EDITOR		mifes
	NNTPSERVER	your-nntp-server
	SMTPSERVER	your-stmp-server
	DOMAINNAME	your.domain.name.ac.jp
	ORGANIZATION	Your Organization, Co., Ltd.
	NAME		Your RealName
	NEWSRC		b:/comm/newsrc
	SIGNATURE	b:/comm/signatur
	USER		yamasita
	LOGNAME		yamasita
	HOST		your-terminal-hostname
	ARTICLE_LIMIT	100
	ARTICLE_LEAVE	80

(3)	hostsファイル
	\PCTCP\hosts ファイルに少なくとも下記の行を追加して下さい.
	ただし,左項はIPアドレス,右項はホスト名で,
	各siteに合わせること.

	111.222.33.44	your-nntp-hostname
	111.222.33.55	your-smtp-hostname
	111.222.33.66	your-terminal-hostname

(4)	services ファイル(install programでinstallされない)
	\PCTCP\services ファイルに少なくとも下記の行を追加して下さい.

	smtp	25/tcp
	pop3	110/tcp
	nntp	119/tcp

(5)	pctcp.iniファイルに次の記述が必要.
	だだし,それぞれのpath等は上の(3), (4)での指定にあわせること.

	[pctcp general]
	etc-dir = B:\pctcp
	[pctcp kernel]
	host-table = b:\pctcp\hosts


山崎伸彦 九大航空 yamasaki@aero.kyushu-u.ac.jp Copyright (C) yamasita@omronsoft.co.jp Feb.1,1996 著作権は放棄しません。ただし、営利目的以外の使用/配布に制限は設けません。

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